

絵手紙って何なの?
『絵手紙』とは文字通り、絵の描かれた手紙なのですが、キャンバスは便箋ではなく、ハ
ガキに絵と挨拶文程度の簡単な言葉を書き添えた『ささやかな和風絵』です。
絵手紙の始祖は良寛禅師ではないかと言われていますが、現代絵手紙をここまで普及
させたのは、小池邦夫氏ではないでしょうか。
小池氏曰く、絵手紙は「ヘタでいい」「ヘタがいい」といいいます。だからといって小池氏
の絵は下手どころか、芸術的なレベルに達しています。では何故ヘタがいいと言うの
か・・・?
私が小池氏の絵や書を観るにつけ思うことは、ヘタがいいと言うのは「細かく描くな」「サ
ッと描く中にも力強さを忘れるな」ということではないかということです。
私はまだ絵手紙を始めて三年程度ですが、何故絵手紙を始めたかと言いますと・・・本
当は水彩画をやりたかったのですが、サラリーマンをしながら休日画家に挑戦しても、十
分な時間がとれず、結局は途中で投げてしまうかもしれないと考えたからなのです。
その点、絵手紙ならハガキという小さなキャンバスを使うことだし、背景も描かなくてよい
ので、さほど時間がかからないだろうと思ったからであります。結局その通りでした。
私は現在、全くの自己流で、いい加減な絵手紙を描いていますが、当初の半年間は小
池邦夫氏のお弟子さんという人に手ほどきを受けました。そのときにその先生からしきりと
言われたことが、「ヘタでいい」「ヘタがいい」という小池氏の言葉であり、私が細かく描き
過ぎるため「貴方は絵が上手すぎて絵手紙に向いていません」ということでした。
ところが私の作品をご覧になれば分かることですが、私は決して絵は上手くはありませ
ん。結局「細かく描いたり、べったりと色を塗ったりでダメだ」ということを、皮肉をこめてお
っしゃったのだと、あとでだんだん分かってきました。三年たった今も、なかなかその悪い
癖が直らない私でございます。
絵手紙を描くための道具は

絵手紙に最低限必要な道具は、「硯、青墨、顔彩、画仙紙はがき、和筆、梅皿、水入れ」
ですが、そのほかにも「下敷き、ティッシュ、半紙、朱肉、消しゴム印」なども揃えることにな
るでしょう。
※「青墨」とは、普通の墨より薄いもので専門店でしか売っていません。また「顔彩」とは
日本画用の絵の具と考えてください。あと「梅皿」は梅の花の形をした和風パレットのこと
です。
硯や水入れ、半紙、消しゴムなどは、百円ショップのものでも十分ですが、青墨、顔彩、
画仙紙はがき、和筆だけは、良質のものを使用したほうが、絶対良い絵を描くことが出来
るはずです。

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